陰謀論や都市伝説によく出てくる世界的秘密結社「フリーメイソン」。紙幣発行権を握ることで世界を裏で支配すると言われている存在で、日本紙幣の顔ぶれもフリーメイソンと関係が深いものが選ばれると言われています。
今の紙幣の顔、野口英世、樋口一葉、福沢諭吉が実際どれほどフリーメイソンと関係があるのか、その真相に迫りたいと思います。
ロックフェラー医学研究所に所属していた野口英世
まずは現在の千円札から。2004年から千円札の顔となった野口英世は黄熱病や梅毒の研究をした細菌学者として知られています。
しかし実は野口英世は黄熱病の研究を失敗していることはあまり知られていないかもしれません。失敗とされる理由は黄熱病はウイルスによるものだと判明していますが、当時野口英世はスピロヘータという細菌によるものだと発表したからです(ウイルスは人や動物の中に入らないと増殖できない一方、細菌は自分の力で増殖ができる)。
しかも自身も黄熱病で倒れ、そのまま亡き人になってしまっています。
実際、野口は世界的にはあまり評価されていません。梅毒、ポリオ、狂犬病、黄熱病の研究は当時こそ賞賛を受け、ノーベル賞にもノミネートされていたりしましたが、今は間違った業績として全く返り見られていません。むしろ野口は大酒飲みでプレイボーイとして評判です。
その野口英世がなぜ日本では評価され、千円札の顔になったのかというと、フリーメイソンの中でも影響力が最も高い財閥のうちの一つのロックフェラー家と関係が深かったからだといわれています。
実際、野口英世はニューヨークにあるロックフェラー医学研究所に所属しており、妻のユダヤ系アメリカ人メリー・ロレッタ・ダージスもフリーメイソンだといわれています。
ロックフェラー医学研究所はロックフェラー大学の前身で、アメリカの石油王ジョン・ロックフェラーによって設立されました。そのロックフェラーは石油だけでなく薬の利権も持っており、石油由来の薬をたくさん開発しました。その結果、現代の多くの薬、つまり錠剤、塗り薬、ワクチン、農薬、化学肥料、食品添加物などは石油由来となっています。
ロックフェラーは先見の明があるといえ、自身のテリトリーで採れた石油を薬に変えて高額な価格で世界中に売りさばくことで巨万の富を手に入れました。
しかしそうした石油由来の薬は現代では批判をする医者も少なくありません。特に東洋医学者からは効果がないことが多い上に副作用の代償が大きすぎるものとして危険視されています。
しかしロックフェラーなどが築き上げてきた「西洋医学」はむしろ医学界では常識となっており、人の命を救うものとして崇められています。
野口英世はその「西洋医学」の発展に貢献したことによって千円札に選ばれたのかもしれません。実際、自身の名前をつけた「野口ワクチン」というワクチンもロックフェラー財団の支援のもと開発していますから。
日本銀行にも影響力があるといわれるロックフェラー家が野口英世をあえて推薦したということもあり得なくはないでしょう。
まとめると、野口英世自身はフリーメイソンの会員であるという証拠はありませんが、フリーメイソンの大重鎮ロックフェラー家のロックフェラー医学研究所に所属し、ワクチン開発などを通して「西洋医学」の発展に貢献したことと、妻がフリーメイソンであるといわれていることから彼もまたフリーメイソンであった可能性は高く、そうでなくても関わりがあったことは間違いがないと見ていいと言えます。
ちなみに陰謀論的ですが、野口英世のお札には様々なメッセージが込められているといわれています。興味のある方はご覧ください。
関連記事:野口英世の千円札に隠されているメッセージ「日ユ同祖論」
女性の社会進出の象徴である樋口一葉
樋口一葉はフリーメイソンではありません。そもそもフリーメイソン会員には女性はなれないからです。ではなぜ彼女が五千円の顔になったのか。
それは女性の社会進出の先駆けとなった点がフリーメイソンの思想と一致していたために選ばれたといわれています。
フリーメイソンの思想は、あらゆる国家の破壊を最終目標としており、社会の最小単位である「家庭」を壊すことを目論んで、「社会進出」という聞こえの良い言葉で女性を家庭から追い出そうとしているといわれています。
フリーメイソンは国の為政者(為政者もまたフリーメイソンであることも珍しくはない)に働きかけ、重税を課させることで女性もまた働かなくてはいけない状態を作り、結果的に社会全体において子どもが作りづらくなり、少子化社会になり、人口が減少します。
フリーメイソンは人口削減計画(5億人まで)を画策しているというのは有名な話です。確かにその最終目標があるのであれば、女性の社会進出を促そうとしているという話も頷けます。
先進国であればあるほど、重税傾向にあり、女性の社会進出も進んでおり、少子高齢社会にあるというのを考えると、先進国はフリーメイソンによる社会実験の場と言ってもいいのかもしれません。
男女雇用機会均等法が施行(1986年)されて以降、女性の社会進出が叫ばれるようになっのたと消費税が導入されたタイミング(1989年)は一致していることを考えると、この説は確かに的を得ています。
憶測の領域を出ないのですが、樋口一葉が選ばれた理由はフリーメイソンの思想と一致することから、そうであってもおかしくはないでしょう。
日銀設立に貢献した帝国主義者、福沢諭吉
一万円札の福沢諭吉もまたフリーメイソンとの直接的な関係を示す証拠はありません。
これもまた福沢諭吉の思想がフリーメイソンの思想と一致したからでしょうか。
フリーメイソンの思想と関係性のありそうな福沢諭吉の経歴や思想は以下のものが挙げられます。
- 江戸時代までの日本に根付いていた中華思想や儒教精神から脱却して西洋文明(蘭学やイギリスの政治制度など)を積極的に導入しようとした(脱亜論)→フリーメイソンの「優生学」的思想と一致
- 徴兵制を肯定。それだけでなく清を打倒を訴え、日清戦争の際は全国第二位の高額な個人献金し、勝利の際は感涙するほど熱狂した→フリーメイソンの国家の破壊の思想と一致
- 日清戦争で台湾が日本へと割譲されたが、現地に住む台湾の住民は反発し、当然独立と抵抗の運動が起きた。それに対して福沢は新聞の社説で「服従しない蛮人は殲滅せよ」、とジェノサイドを煽った→フリーメイソンの人口削減計画と一致
- 銀行、特に中央銀行の考え方を日本に伝え、日本銀行の設立に注力→紙幣発行権を裏で握り、国を心臓部から操るというフリーメイソンの戦略と一致(参考:ロスチャイルド家の祖、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの有名な言葉「通貨発行権と管理権を私に与えよ。そうすれば誰がどんな法律を作ろうがどうでも良い」)
- 女性の社会進出を促した→社会の最小単位である「家庭」から壊すというフリーメイソンの戦略と一致。また一万円の顔に起用された1984年と男女雇用機会均等法が成立した1985年とタイミングが近い
福沢諭吉といえば「学問のすゝめ」が有名で「天は人の上に・・・」の文言がよく引用されがちですが、実は福沢の思想は穏やかなものではなかったようです。その思想は帝国主義の先駆けとなったともいえます。
福沢諭吉の意図はあくまで西洋列強の帝国主義に飲み込まれないためであって、フリーメイソンのそれとは別のところにあったのでしょうが、フリーメイソンにとって彼の思想がうまく利用できるものだったのでしょう。
特に注目すべきは彼の経歴である日本銀行の設立に注力したということです。
中央銀行を作り、紙幣発行権を握ることでその国の政治経済をうまく操るという戦略は様々な国で見られます。イギリスの中央銀行であるイングランド銀行はロスチャイルド家の手にあり、アメリカのFRB (連邦準備制度理事会)もフリーメイソンの重鎮かつ石油王のロックフェラー家が設立したといわれています。現に日本の中央銀行もアメリカのFRBも国の機関ではなく、民間機関であるということはあまり表沙汰にはされません。(※イングランド銀行は1946年に国有化されている)
また、福沢諭吉の周りにはフリーメイソンと関わりの深い人物が多くいました。例えば、現在の三菱グループ創業者の岩崎弥太郎。岩崎弥太郎はロスチャイルド家の出先機関だったマセソン商会(中国にアヘンを売り込み、アヘン戦争をもたらした死の商会)の代理人トーマス・グラバーと深い関わりを持っていました。実際、武器商人だったグラバーは三菱グループの顧問を務めていました。
グラバーのことは長崎市にあるグラバー園(旧グラバー邸)が世界遺産になったこともあってご存知の方は多いかもしれません。
しかし、グラバーは明治維新期に裏で維新の志士たちをそそのかして幕府転覆を図ったことは表立って語られることはあまりありません。薩長同盟を結ばせた坂本龍馬に入れ知恵したのもグラバーでしたし、坂本龍馬が亀山社中を設立して薩長に銃を何千丁も売りさばいたのも、その裏にグラバーがいたからこそでした。そうでないと一介の武士に過ぎなかった龍馬が何千丁もの銃を準備できるわけがありません。
ちなみに龍馬の死後、亀山社中、のちの海援隊を「土佐商会」として引き継いだ後藤象二郎は岩崎弥太郎を所長にし、岩崎弥太郎がそれを九十九商会・三菱商会・郵便汽船三菱会社(後の日本郵船株式会社)・三菱商事などに発展させることになります。
つまり今の三菱グループの源流は坂本龍馬の亀山社中(海援隊)にあったのでした。
話は逸れましたが、福沢諭吉はその岩崎弥太郎とも親交を持っていました。彼らはお互いの一目置き合う仲だったようです。それを示すように福沢門下生(福沢諭吉が創立した慶應義塾の卒業生)の多くが三菱グループに入社し、初期の三菱を支えたことは三菱のHPにも載っている逸話があります。
また、元はグラバーが所有しており、後藤象二郎が引き継いだ長崎県の高島炭鉱を三菱に譲渡するよう取り計らいをしたのも福沢諭吉でした。
日本で一番影響力のある企業といってもいいほど巨大な三菱グループ(日本のGDPの10%)の創業時に貢献したのは福沢諭吉だったのです。
大元を辿ればフリーメイソンに辿り着くグラバーと関係の深かった岩崎弥太郎と親交を持っていた福沢諭吉。その人間関係も一万円札の顔に起用された理由なのかもしれません。
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